こんな症状は病気かも!?
Could these symptoms be an illness?
飼い主さんが気づきやすい症状の項目や病気の例をチェックできます。
人と違ってワンちゃん、ネコちゃんは不調をクチにすることができません。
体調が悪い子は何かしらのサインを出している事があります。
大切な家族の健康と長生きのために定期的に健康診断を受けましょう。
Check① 吐いてしまう
ワンちゃん、ネコちゃんは体の構造上、よく吐く動物といわれています。
毛玉や早食い・食べ過ぎなどの日常的に⾒られるケースもありますが、何度も吐いている、嘔吐物に血が混じる、おもちゃを飲み込んだなどの危険なケースもあります。
・こんな時はすぐ病院へ
- 繰り返し吐いて元気がない
- 血を吐いた
- 異物を食べた
- 食欲がない
・考えられる病気の一例
- 胃腸炎(感染、ストレス、免疫異常)
- 膵炎
- 胃腸内異物
- ホルモンの病気(副腎、甲状腺)
- 子宮蓄膿症
Check② 下痢をする
ワンちゃん、ネコちゃんは消化の悪い食事やストレスなどで下痢をすることがあります。
すぐ治るような下痢もありますが、全く治らず命の危険に関わる下痢まであります。
特に仔犬・仔猫は免役がついておらず、ウイルスや寄生虫などによる下痢が多いため定期的な糞便検査をお勧めします。
・こんな時はすぐ病院へ
- 下痢が何日も止まらない
- 血便が出た
- 嘔吐もしている
- 仔犬・仔猫の嘔吐・下痢
・考えられる病気の一例
- 胃腸炎(感染、ストレス、免疫異常)
- 膵炎
- 急な食事や環境の変化
- ホルモンの病気(副腎、甲状腺)
- 胃腸内異物
Check③ お水飲み量・おしっこの量が多い
様々な病気の初期症状の一つとして起こります。
飲水量は季節や運動後などに一時的に増えることもあります。
何日間も続くようなら検査をお勧めします。
どれくらいの飲水量なら異常?
あくまで目安ですが5kgのワンちゃんで500ml、ネコちゃんで250mlを超えると異常になります。
・こんな時はすぐ病院へ
- 異常なほど水を飲んでいる
- おしっこを漏らす
- 何度もトイレに行く
- おしっこの色が薄い
・考えられる病気の一例
- 腎臓病
- 糖尿病
- ホルモンの病気(副腎、甲状腺)
- 心因性(ストレス)
Check④ 皮膚が痒い
痒みは自然に治る痒みもありますが、皮膚病が原因で痒みが出ている場合があります。
皮膚病の例として感染(寄生虫、細菌など)、アレルギー、ホルモン異常などがあります。
痒みは私たち人間にとっては身近な感覚ですが、ワンちゃん、ネコちゃんにとっては不快で皮膚の炎症や重症化につながりますので、早めに動物病院を受診しましょう。
・こんな時はすぐ病院へ
- 痒すぎて夜眠れない
- 皮膚にぶつぶつができた
- たくさん毛が抜けた
- 皮膚が赤い
・考えられる病気の一例
- 膿皮症
- マラセチア性皮膚炎
- ノミ・マダニ感染
- アレルギー性皮膚炎
Check⑤ 眼がおかしい
眼が赤い、眼が白い、眼が見えてない、涙が多い、しょぼつくなど様々な症状があります。
また、瞳孔の動きがおかしい、眼が見えていない原因として脳の異常が原因のこともあります。
・こんな時はすぐ病院へ
- 眼が見えてないのか物にぶつかる
- 眼が開かない
- 瞳の大きさが左右で違う
- 眼をしょぼつかせている
・考えられる病気の一例
- 白内障
- 緑内障
- 角膜潰瘍
- 脳の病気
Check⑥ 動きがおかしい・どこか痛そう
神経・骨・筋肉の異常の可能性が考えられますが、胸や腹の病気によって痛みを伴い、動きがおかしいこともよくあります。ワンちゃん、ネコちゃんが思うように動けない時は命に関わる状態である可能性もあるため早めに動物病院を受診しましょう。
・こんな時はすぐ病院へ
- 痛みが強く動くたびに鳴く
- 全く動かず意識がない
- 足に力が入らない
- ふらつく
・考えられる病気の一例
- 骨折、椎間板ヘルニア
- 前十字靭帯断裂、膝蓋骨脱臼
- 脳の病気
- 内臓器の炎症、腫瘍
Check⑦ 鼻水・咳が出る
鼻・気管・肺・心臓の異常が考えられます。歯周病が原因でも鼻水は出ます。
また、鼻が短い子達(チワワ、パグ、スコティッシュフォールドなど)は生まれつき呼吸がしにくい事もあります。運動後や暑い時以外で呼吸が速いなどは緊急性が高い可能性があるので早めに動物病院を受診しましょう。
・こんな時はすぐ病院へ
- 鼻血が出た
- 鼻音が鳴る
- 肩を上下に動かして苦しそうに呼吸する
- 咳が止まらず眠れない
・考えられる病気の一例
- 鼻腔内の病気(炎症、腫瘍、異物)
- 歯周病による口腔鼻腔瘻
- 肺の病気(感染、炎症、腫瘍)
- 心臓の病気(僧帽弁閉鎖不全症)